法律事務所の本棚
「戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない」
(赤根智子 文春新書)
「戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない(赤根智子 文春新書)」
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614967

国際司法裁判所(ICJ)は、国連の機関であり、「国家間の紛争」を扱います。
武力紛争のほか、国境をめぐる主張の食い違いなど、様々な国と国との争いごとについて、国際法にもとづいて裁定をします。
国連機関ですので、全ての国連加盟国がメンバーとなっています。
2025年3月に、日本出身の岩澤雄司さんが、ICJの所長に就任しました。

他方、国際刑事裁判所(ICC)は、「個人」を裁く裁判所です。
戦争犯罪や人道に対する犯罪など、重大な罪を犯した個人の刑事責任を追及する機関です。
国際条約であるローマ規程の締約国で構成されており、日本は締約国です。
国連機関ではなく、法的には独立した国際機関であるため、国連加盟国が自動的にメンバーとなるわけではありません(アメリカは締約国ではありません)。
2024年3月に、日本出身の赤根智子さんが、ICCの所長に就任しました。

本書は、ICC所長である赤根智子さんが、司法試験合格後、検察官に任官し、その後、函館地検検事正、最高検察庁検事などを務めた後に、ICC判事に任官し、所長に就任するまでの経過が説明されています。
同じ法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)としての仕事を担うものとして、「このような活躍の道もあるのか」と驚きながら読み進めました。

そして、ICCは、ロシアによるウクライナ侵攻に関して、プーチン大統領に対して、イスラエルによるパレスチナへの攻撃に関して、ネタニヤフ首相に対して、いずれも逮捕状を発しています(これにより、赤根智子さんは、プーチン大統領から、逆に指名手配を受けています)。
本書では、ICCが裁く犯罪の構成要件、逮捕状の発布、執行、公判から刑の執行までの流れや、過去に取り扱った具体的な事例が解説されていて、大変興味深い内容です。

今回のアメリカによるイランに対する攻撃について、今後、国際法がどのように機能するのか、また、ICCがどのような対応を執るのか(イラン、アメリカ、イスラエルは、いずれも締約国ではないため、管轄権がないと判断される可能性があります)、逆に、アメリカはICCに対する経済制裁を強化するのか等々、注意深く見守っていきたいと考えています。

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