法律事務所の本棚
「すしを極める~職人が知っている旨い食べ方~」
(岡田大介 ハヤカワ新書)
「すしを極める~職人が知っている旨い食べ方~(岡田大介 ハヤカワ新書)」
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000240054/

すし職人であり、全国の郷土寿司を訪ね歩く研究家でもあり、「すし作家」を自称する岡田大介さんの懇親の一冊です。
東京都文京区で「酢飯屋(すめしや)」という寿司屋も経営されているそうですが、本文中に、「福岡に移住して…」という記載がありますので、現在、福岡にお住まいなのでしょうか。もし、福岡にもお店があれば、ぜひ行ってみたいです。

本作では、例えば、魚の皮も美味しく食べる技「湯引き」について、「すし職人が経験と感覚で、熱湯をかける時間を秒単位で判断している」こと、「昆布締め」についても、「魚の脂の含有量によって時間や圧力の微調整を行っている」ことが説明されており、その知識と経験の奥深さに感動を覚えます。

また、「手で持つのが難しいほど柔らかく、すし職人も握るのがとても難しいような、ふわふわで口の中でとろけていく煮アナゴ」が紹介され、「イワシ」についても、「味付けや薬味などで微調整することでその脂をさっぱりと味わえるように提供」し、さらに「酢飯のサイズを微妙に変えて整える」ことが説明されていて、今すぐ高いお金を払ってでも、高級なお寿司を食べたくなることが必至です。

柚木麻子さんの「BUTTER https://www.shinchosha.co.jp/book/120243/」(新潮文庫)は、バターのおいしさを文章で書ききった作品だと思いますが、本作は、すしのおいしさを書ききった作品です。「喰らう文学」とでも言うのでしょうか、空腹時に読む場合には、ご注意いただいた方が良いと思います。

第1章 そもそもすしはなぜ美味しいのか?
第2章 すしをもっと美味しく
第3章 郷土寿司の世界
第4章 新たな美味しいすしの創造
第5章 食材魂という価値観
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